ファナック株式会社 6954
データ取得日: 2026-05-24 | 過去14年分の財務データを掲載
AI 業績サマリー
売上7,971億円(前年比+0.2%)とほぼ横ばい。営業利益1,588億円(営業利益率19.9%)と極めて高い利益率を実現し、純利益1,476億円。CNC装置の安定需要とロボット事業の底堅さが業績を下支えした。ROE8.5%と安定した資本効率を達成。
自己資本比率89%と極めて高い水準にあり、財務健全性スコア100点と最高評価。営業CF2,553億円、FCF1,212億円と圧倒的なキャッシュ創出力を誇る。EPS157円に対しPER25.8倍、配当94円で配当性向は約60%。製造業のスマートファクトリー化と労働力不足が産業用ロボットとCNCの構造的需要を長期的に支えている。
English version
※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。
業績推移
業績予想
| 項目 | 予想値 | 直近通期実績(2025年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,096億円 | 7,971億円 | +14.1% |
| 営業利益 | 2,122億円 | 1,588億円 | +33.6% |
| 純利益 | 1,849億円 | 1,476億円 | +25.3% |
| EPS | 198.14円 | 157.31円 | +26.0% |
| 1株配当 (DPS) | — | 94.39円 | — |
| 予想PER* | 20.5倍 | 25.8倍 (実績) | — |
| 予想配当利回り* | — | 2.33% (実績) | — |
※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。
財務指標(2025年度)
主要指標
収益性
成長性
| 前年比 | 3Y CAGR | 5Y CAGR | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | +0.2% | +2.8% | +9.4% |
| 営業利益 | +11.9% | — | — |
| 純利益 | +10.8% | -1.7% | — |
| EPS | +12.2% | -1.2% | — |
安全性
派生指標 参考
* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。
業種比較 業種: 電気機器 日経225内同業 32社
| 指標 | 自社 | 日経225 同業平均 (32社) |
EDINET 全体平均 (234社) |
同業平均との偏差 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | 8.5% | 12.3% | 7.1% | -3.75pt |
| PER | 25.8倍 | 25.7倍 | — | +0.10 |
| PBR | 2.20倍 | 2.43倍 | — | -0.23 |
| 配当利回り | 2.33% | 2.39% | — | -0.06pt |
| 配当性向 | 60.0% | 43.4% | — | +16.57pt |
| ROA | 7.6% | 6.3% | — | +1.33pt |
| 売上総利益率 | 37.0% | 38.3% | — | -1.28pt |
| 営業利益率 | 19.9% | 13.0% | 5.7% | +6.97pt |
| 純利益率 | 18.5% | 8.7% | — | +9.85pt |
※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。
キャッシュフロー(2025年度)
| 年度 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF | 設備投資 | 現金等残高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 2,553億円 | ▲1,341億円 | ▲1,366億円 | 1,212億円 | 401億円 | 5,021億円 |
| 2024 | 1,718億円 | ▲136億円 | ▲1,225億円 | 1,582億円 | 525億円 | 5,269億円 |
| 2023 | 995億円 | ▲780億円 | ▲1,279億円 | 215億円 | 531億円 | 4,770億円 |
| 2022 | 1,256億円 | ▲539億円 | ▲892億円 | 717億円 | 411億円 | 5,747億円 |
| 2021 | 1,180億円 | ▲168億円 | ▲531億円 | 1,012億円 | 186億円 | 5,779億円 |
| 2020 | 1,449億円 | ▲843億円 | ▲1,407億円 | 606億円 | 705億円 | 5,150億円 |
| 2019 | 1,777億円 | ▲1,233億円 | ▲1,729億円 | 544億円 | 1,331億円 | 6,077億円 |
| 2018 | 1,760億円 | ▲1,303億円 | ▲931億円 | 457億円 | — | 7,259億円 |
| 2017 | 1,217億円 | ▲886億円 | ▲903億円 | 332億円 | — | 7,748億円 |
| 2016 | 1,406億円 | ▲1,127億円 | ▲1,696億円 | 280億円 | — | 8,317億円 |
| 2015 | 2,229億円 | ▲249億円 | ▲473億円 | 1,980億円 | — | 9,912億円 |
| 2014 | 1,256億円 | ▲165億円 | ▲319億円 | 1,091億円 | — | 8,237億円 |
| 2013 | 1,588億円 | ▲440億円 | ▲398億円 | 1,149億円 | — | 7,278億円 |
| 2012 | 1,442億円 | ▲421億円 | ▲421億円 | 1,021億円 | — | 6,371億円 |
※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。
損益計算書(2025年度)
| 項目 | 金額 | 売上比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,971億円 | 100.0% |
| 売上原価 | 5,022億円 | 63.0% |
| 売上総利益 | 2,949億円 | 37.0% |
| 販管費 | 1,361億円 | 17.1% |
| 営業利益 | 1,588億円 | 19.9% |
| 経常利益 | 1,967億円 | 24.7% |
| 純利益 | 1,476億円 | 18.5% |
※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-26 13:53。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。
貸借対照表(2025年度)
| 項目 | 金額 | 総資産比 |
|---|---|---|
| 資産 | ||
| 総資産 | 19,370億円 | 100.0% |
| 現金等 | 5,021億円 | 25.9% |
| その他資産 | 14,349億円 | 74.1% |
| 負債・純資産 | ||
| 総負債 | 1,971億円 | 10.2% |
| 純資産 | 17,399億円 | 89.8% |
| 自己資本 | 15,769億円 | 81.4% |
| うち利益剰余金 | 15,858億円 | 81.9% |
| 非支配株主持分等 | 1,630億円 | 8.4% |
※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。
事業規模・コスト構造(2025年度)
※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。
信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)
※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。
直近の決算短信
| 開示日時 | タイトル | 区分 | 売上高 | 前年比 | 営業利益 | 前年比 | 純利益 | 前年比 | EPS | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-24 15:30 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | Q4 | 8,578億円 | +7.6% | 1,838億円 | +15.7% | 1,665億円 | +12.9% | 178.5 |
業績概況・今後の見通し(2026-04-24 発表分) 約11,908字
qualitative.htm
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………3
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………3
(5)利益配分に関する基本方針および当期の配当 ……………………………………………4
2.経営方針、経営環境および対処すべき課題等 ………………………………………………4
(1)経営方針 ………………………………………………………………………………………4
(2)経営環境および対処すべき課題 ……………………………………………………………4
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………5
4.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………13
(会計方針の変更) ……………………………………………………………………………13
(表示方法の変更) ……………………………………………………………………………13
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………14
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………15
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、地政学的リスク、米国政府による関税の影響、それに伴う世界経済への影響、為替変動等、不透明な要素が多々あり、総じて予断を許さない状況が続きました。このような中、当社では研究開発、工場、セールス、サービス、事務、全ての部門の総力を挙げて拡販や経費削減等に取り組み、業績の向上に努めました。また、競争力を高めるための新商品・新機能の開発、生産性向上のための設備投資など、将来の発展に向けた施策は引き続き積極的に進めました。
加えて、世界的に脱炭素社会へ向けた動きが広がる中、グローバルに事業を展開している当社グループにとっても気候変動は重要な経営課題であると認識しており、商品の省エネルギー性能向上に向けた開発を推進しました。また、国際的な非営利団体であるCDPにより、気候変動および水セキュリティ分野の透明性とパフォーマンスにおけるリーダーシップが認められ、気候変動では3年連続、水セキュリティでは初のAリスト企業に選定されました。
なお、当期におきまして、金型の大型化・複雑化に対応するため型締部の基本仕様を拡張するとともに、トグル機構部の設計を刷新し、高い生産性を実現した「ファナック ロボショット SCシリーズ」が第68回日刊工業新聞社「十大新製品賞」本賞を受賞しました。
2025年度における連結業績は、売上高が8,578億31百万円(前期比7.6%増)、経常利益が2,274億85百万円(前期比15.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,665億43百万円(前期比12.9%増)となりました。
部門別の状況は、以下のとおりです。
[FA部門]
FA部門について、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、欧州で低調だったものの、国内において国内工作機械メーカの好調な外需が牽引した他、インドや設備投資に積極的な産業からの需要が旺盛だった中国で好調に推移し、当社のCNCシステムの売上は増加しました。
FA部門の連結売上高は、2,084億78百万円(前期比7.0%増)、全連結売上高に対する構成比は24.3%となりました。
[ロボット部門]
ロボット部門について、国内で一般産業向けは横ばいでしたが、自動車産業向けが復調せずに売上が減少しました。米州については、関税による影響が懸念されましたが、売上は前年同期を上回りました。中国ではEV関連向け、一般産業向けが好調に推移し、売上が大きく増加しました。
ロボット部門の連結売上高は、3,786億10百万円(前期比14.9%増)、全連結売上高に対する構成比は44.1%となりました。
[ロボマシン部門]
ロボマシン部門について、ロボドリル(小型切削加工機)では、中国で需要が堅調に推移しましたが、国内および中国以外のアジアで低調に推移し、売上が減少しました。ロボショット(電動射出成形機)では、米州は堅調だった反面、中国、台湾での需要減により売上は減少しました。ロボカット(ワイヤ放電加工機)では、米州での需要増により売上は増加しました。
ロボマシン部門の連結売上高は、1,296億円(前期比5.8%減)、全連結売上高に対する構成比は15.1%となりました。
[サービス部門]
サービス部門について、「サービスファースト」の精神のもと、ITを活用したCX(顧客体験)を重視し、顧客満足度の向上をグローバルに推進するサービス体制の強化を図りました。
サービス部門の連結売上高は、1,411億43百万円(前期比4.4%増)、全連結売上高に対する構成比は16.5%となりました。
(2)当期の財政状態の概況
資産合計は、前年度末比1,536億69百万円増の2兆907億円となりました。
負債合計は、前年度末比106億12百万円増の2,077億53百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比1,430億57百万円増の1兆8,829億47百万円となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年度末比1,129億84百万円増の6,150億75百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期比43億77百万円減の2,508億96百万円であり、これは主に棚卸資産の増減額が減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期比776億47百万円減の564億37百万円であり、これは主に定期預金の払戻によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前年同期比380億20百万円減の985億98百万円であり、これは主に自己株式の取得による支出の減少によるものです。
(4)今後の見通し
中東地域での地政学的リスクをはじめとして、先行きが不透明な状況が継続することが予想されますが、
FA、ロボット、ロボマシンの各部門において、様々な分野で堅調な需要が継続すると想定されることから、
2026年度(2027年3月期)の連結業績予想を以下のとおりとします。
2027年3月期通期の連結業績予想
金額(百万円)
対前期増減率(%)
売上高
909,600
6.0
営業利益
212,200
15.5
経常利益
257,000
13.0
親会社株主に帰属する当期純利益
184,900
11.0
注)2026年4月1日から2027年3月31日までの期間における為替レートは、平均150円/ドル、
170円/ユーロを想定しております。
(5)利益配分に関する基本方針および当期の配当
当社は、株主の皆様への利益還元につきましては、以下の基本方針に基づき行います。
1.配当について
連結配当性向60%を基本方針として実施する。
2.自己株式取得について
成長投資とのバランスを考慮し、株価水準に応じて、自己株式取得を機動的に行う。
3.自己株式の消却について
自己株式の保有は発行済株式総数の5%を上限とし、それを超過する部分は原則として毎期消却する。
当期の配当金につきましては、以下を予定しております。
中間配当
期末配当(予定)
年間配当(予定)
配当性向
当期
(2025年度)
51円33銭
55円76銭
107円09銭
60.0%
(ご参考)
前期
(2024年度)
44円51銭
49円88銭
94円39銭
60.0%
2.経営方針、経営環境および対処すべき課題等
(1)経営方針
1955年にコントロールのプロジェクトチームが発足し、1956年に日本で民間初のNCとサーボ機構の開発に成功して以来、ファナックは一貫して製造業をはじめとする産業のオートメーションを追求しています。
創業期に目指した、小柄でもしっかり根を張った巨人のごとき逞しさがある企業、技術で勝負する企業を希求し続け、産業のオートメーションに経営資源を集中し「狭い路」を真っ直ぐに歩むことに努めています。
その企業像を実現するために、ファナックは基本理念として「厳密と透明」を掲げています。そこには、企業の永続性、健全性は厳密から生まれ、組織の腐敗、企業の衰退は不透明から始まる、という考えがあります。
ファナックは、基本技術であるCNCとサーボからなるFA事業と、その基本技術を応用したロボット事業およびロボマシン事業を展開しています。そして、最新の制御・デジタル・IoT・AI技術をFA・ロボット・ロボマシンの全ての分野に積極的に適用していくことで、お客様がファナック商品をより効率的にご利用いただけるよう取り組みます。
また、生産財のサプライヤであるとの原点に立ち、お客様がファナックの商品をお使いになる限り、保守サービスを提供し続けます。
ファナックはこれらの事業活動を通じて、中長期的に拡大が見込まれる産業のオートメーションを一層推進することで着実な成長を実現し、社会に貢献します。
(2)経営環境および対処すべき課題
ファナックの商品は景気変動の影響を大きく受け易い生産財であることから、短期的な事象に左右されない、長期的な視点に立った経営を続けています。
ファナックを取り巻く経営環境につきましては、地政学的リスクの高まりや、景気減速の懸念等もあり、予断を許さない状況が続くものと思われます。その一方で、産業のオートメーションへの要求は中長期的に拡大することが見込まれます。
ファナックは、「one FANUC」をスローガンに、ファナックの3つの事業分野であるFA、ロボット、ロボマシンとサービスが一体となり、お客様のオートメーションの推進にトータルソリューションを提供すると共に、世界中のファナックグループが一体となって世界中のお客様に対応します。
また、ファナックの商品をお使いいただくお客様のダウンタイムを最小にして稼働率向上を図るため、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」商品を開発します。
さらに、「サービスファースト」をスローガンに、世界中のどこででもファナックのグローバルスタンダードに基づく高度なサービスを提供することでお客様の稼働率の向上を実現します。
品質の向上につきましては、商品の開発・設計から製造・出荷後のアフターサービスに至るまで、全プロセスにおいて品質の向上を推進し、商品の安全性・法令規格遵守・信頼性の向上に取り組みます。また、研究開発部門、製造部門等から独立した品質管理本部が主導し、品質の特に重要な要素である法令遵守と信頼性向上がファナックの全ての商品で実現されるよう取り組みます。
顧客志向の先進技術として、産業のオートメーションというファナックの強みを発揮できる分野に絞り込んで研究開発投資を積極的に行い、競争力の高い商品を開発し市場に投入します。また、熟練労働者の確保が難しくなる状況に対応するため、使い易さを一層重視した商品開発に取り組みます。さらに、最新の制御・デジタル・IoT・AI 技術の積極適用により産業の効率化と付加価値の創出を一層推進します。こうした研究開発とともに知的財産の一層の充実を図ります。
供給責任につきましては、生産財のサプライヤとして、いかなる場合にもお客様への供給責任を果たし、サービス活動を維持することができるよう、生産拠点やサービス拠点の複数化に取り組みます。また部品調達先の複数化、適切な部品在庫の保有など、サプライチェーンの強化にも取り組みます。
人的資本の充実につきましては、中長期的な成長のためには人材が最重要であるとの観点に立ち、社員がより働きやすい職場の実現、社員のエンゲージメントの一層の向上も重要課題として取り組みます。また、将来を見据え、必要な人材の採用や社員の育成の強化のための人的資本への投資を積極的に行います。これらを通じて継続的に人的資本の充実を図ります。また、人材の多様性を受け入れ、価値観等の個性を互いに尊重し、各社員が多様な能力を発揮できるようグループ全体で取り組むこと(ダイバーシティ&インクルージョン)で、組織の更なる強化と会社の持続的成長を目指します。
環境対応につきましては、「未来に残そう、自然と資源」をスローガンに、環境に関する法規制等の遵守、エネルギー消費の削減、資源の有効活用、化学物質管理の改善、水資源の効率的利用等を通じて、企業活動のあらゆる面で地球環境保全を図ります。
ガバナンスに関して、営業利益率、経常利益率、ROEなどに加えて、市場シェアも重要な経営指標と捉え、総合的に判断します。また、資本コストを的確に把握し、ROEの向上に努めます。さらに、監査等委員会設置会社として、執行と経営の分離と独立社外取締役が過半数を占める取締役会による監督機能の強化等、持続的な企業価値向上のためにガバナンスを一層強化します。
今後もあらゆる面でファナックは、基本理念である「厳密と透明」を徹底し、こうした諸施策をグループ一丸となって推し進めることにより、お客様のファナックへの安心と信頼を高めるとともに、激しい環境変化に適応することで、永続的な企業となるべく努力してまいります。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性および企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務諸表を作成する方針であります。
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金
590,504
718,071
受取手形
20,517
21,842
売掛金
135,920
148,933
有価証券
16,000
35,800
商品及び製品
116,143
128,770
仕掛品
83,219
78,986
原材料及び貯蔵品
107,077
84,430
その他
18,396
22,428
貸倒引当金
△1,989
△2,234
流動資産合計
1,085,787
1,237,026
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額)
325,311
338,990
機械装置及び運搬具(純額)
48,706
46,010
土地
163,164
165,049
建設仮勘定
47,971
21,959
その他(純額)
19,114
19,408
有形固定資産合計
604,266
591,416
無形固定資産
8,800
8,542
投資その他の資産
投資有価証券
192,214
223,287
繰延税金資産
43,542
28,425
退職給付に係る資産
1,220
1,310
その他
1,296
742
貸倒引当金
△94
△48
投資その他の資産合計
238,178
253,716
固定資産合計
851,244
853,674
資産合計
1,937,031
2,090,700
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金
37,454
46,262
未払法人税等
19,005
25,694
アフターサービス引当金
9,085
8,870
その他
92,042
98,631
流動負債合計
157,586
179,457
固定負債
退職給付に係る負債
31,208
20,191
その他
8,347
8,105
固定負債合計
39,555
28,296
負債合計
197,141
207,753
純資産の部
株主資本
資本金
69,014
69,014
資本剰余金
95,995
95,995
利益剰余金
1,585,779
1,621,450
自己株式
△173,859
△137,802
株主資本合計
1,576,929
1,648,657
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
14,795
28,817
為替換算調整勘定
127,908
173,487
退職給付に係る調整累計額
4,913
13,910
その他の包括利益累計額合計
147,616
216,214
非支配株主持分
15,345
18,076
純資産合計
1,739,890
1,882,947
負債純資産合計
1,937,031
2,090,700
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上高
797,129
857,831
売上原価
502,204
529,365
売上総利益
294,925
328,466
販売費及び一般管理費
136,079
144,703
営業利益
158,846
183,763
営業外収益
受取利息
7,122
7,537
受取配当金
2,350
3,370
持分法による投資利益
28,040
30,531
雑収入
4,828
6,110
営業外収益合計
42,340
47,548
営業外費用
投資有価証券評価損
1,101
449
固定資産除売却損
366
908
固定資産撤去費用
820
895
寄付金
500
466
雑支出
1,661
1,108
営業外費用合計
4,448
3,826
経常利益
196,738
227,485
税金等調整前当期純利益
196,738
227,485
法人税、住民税及び事業税
45,919
51,959
法人税等調整額
△528
6,129
法人税等合計
45,391
58,088
当期純利益
151,347
169,397
非支配株主に帰属する当期純利益
3,790
2,854
親会社株主に帰属する当期純利益
147,557
166,543
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
当期純利益
151,347
169,397
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金
△6,946
14,022
為替換算調整勘定
△14,278
43,449
退職給付に係る調整額
10,685
8,997
持分法適用会社に対する持分相当額
13,832
3,667
その他の包括利益合計
3,293
70,135
包括利益
154,640
239,532
(内訳)
親会社株主に係る包括利益
151,451
235,141
非支配株主に係る包括利益
3,189
4,391
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
69,014
95,995
1,540,398
△143,573
1,561,834
当期変動額
剰余金の配当
△83,140
△83,140
親会社株主に帰属する当期純利益
147,557
147,557
自己株式の取得
△49,555
△49,555
自己株式の処分
103
130
233
自己株式の消却
△103
△19,036
19,139
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
-
当期変動額合計
-
-
45,381
△30,286
15,095
当期末残高
69,014
95,995
1,585,779
△173,859
1,576,929
その他の包括利益累計額
非支配株主持分
純資産合計
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計
当期首残高
21,740
127,754
△5,772
143,722
13,644
1,719,200
当期変動額
剰余金の配当
△83,140
親会社株主に帰属する当期純利益
147,557
自己株式の取得
△49,555
自己株式の処分
233
自己株式の消却
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
△6,945
154
10,685
3,894
1,701
5,595
当期変動額合計
△6,945
154
10,685
3,894
1,701
20,690
当期末残高
14,795
127,908
4,913
147,616
15,345
1,739,890
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
69,014
95,995
1,585,779
△173,859
1,576,929
当期変動額
剰余金の配当
△94,450
△94,450
親会社株主に帰属する当期純利益
166,543
166,543
自己株式の取得
△553
△553
自己株式の処分
69
119
188
自己株式の消却
△69
△36,422
36,491
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
-
当期変動額合計
-
-
35,671
36,057
71,728
当期末残高
69,014
95,995
1,621,450
△137,802
1,648,657
その他の包括利益累計額
非支配株主持分
純資産合計
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計
当期首残高
14,795
127,908
4,913
147,616
15,345
1,739,890
当期変動額
剰余金の配当
△94,450
親会社株主に帰属する当期純利益
166,543
自己株式の取得
△553
自己株式の処分
188
自己株式の消却
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
14,022
45,579
8,997
68,598
2,731
71,329
当期変動額合計
14,022
45,579
8,997
68,598
2,731
143,057
当期末残高
28,817
173,487
13,910
216,214
18,076
1,882,947
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
196,738
227,485
減価償却費
46,448
47,782
貸倒引当金の増減額(△は減少)
522
30
退職給付に係る負債の増減額(△は減少)
△11,159
△11,838
退職給付に係る資産の増減額(△は増加)
544
652
受取利息及び受取配当金
△9,472
△10,907
持分法による投資損益(△は益)
△28,040
△30,531
売上債権の増減額(△は増加)
△4,613
△658
棚卸資産の増減額(△は増加)
52,489
27,869
仕入債務の増減額(△は減少)
△4,480
5,468
その他
13,859
3,890
小計
252,836
259,242
利息及び配当金の受取額
33,198
34,318
法人税等の支払額
△32,363
△46,095
その他
1,602
3,431
営業活動によるキャッシュ・フロー
255,273
250,896
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
△120,000
△321,477
定期預金の払戻による収入
27,526
286,914
有形固定資産の取得による支出
△40,805
△21,181
その他
△805
△693
投資活動によるキャッシュ・フロー
△134,084
△56,437
財務活動によるキャッシュ・フロー
自己株式の取得による支出
△49,555
△553
配当金の支払額
△83,133
△94,459
その他
△3,930
△3,586
財務活動によるキャッシュ・フロー
△136,618
△98,598
現金及び現金同等物に係る換算差額
△9,361
17,123
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△24,790
112,984
現金及び現金同等物の期首残高
526,881
502,091
現金及び現金同等物の期末残高
502,091
615,075
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
(連結損益計算書関係)
前連結会計年度において、独立掲記しておりました「営業外費用」の「為替差損」は、金額的重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より営業外費用の「雑支出」に含めて表示しております。また、前連結会計年度において、「営業外費用」の「雑支出」に含めて表示しておりました「固定資産除売却損」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、「営業外費用」に表示していた「為替差損」454百万円、「雑支出」1,573百万円は、「固定資産除売却損」366百万円、「雑支出」1,661百万円として組み替えております。
(セグメント情報等)
1 セグメント情報
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)及び
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
当社グループは、ファクトリーオートメーション(FA)の総合的なサプライヤとして、自動化による生産システムに使用されるCNCシステムとCNCシステムの技術をベースとしたその応用商品の開発、製造、販売を主な事業とする単一業種の事業活動を営んでおります。
当社グループでは、すべての商品に、CNC、サーボモータが使用されていることから、投資の意思決定は、特定の商品の状況だけではなく、すべての商品の受注・売上、製造の状況により判断しております。
このように、当社グループにおいては投資の意思決定を全体で実施し、事業セグメントは単一であるためセグメント情報の記載を省略しております。
2 関連情報
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(1) 製品及びサービスごとの情報
(単位:百万円)
FA
ロボット
ロボマシン
サービス
合計
外部顧客への売上高
208,478
378,610
129,600
141,143
857,831
(2) 地域ごとの情報
◎ 売上高
(単位:百万円)
日本
米州
欧州
アジア
その他の地域
合計
110,782
232,154
152,371
352,599
9,925
857,831
(注)売上高は顧客の所在地別を基礎とし、国又は地域別に分類しております。
◎ 有形固定資産
(単位:百万円)
日本
欧州
その他の地域
合計
465,016
69,463
56,937
591,416
(1株当たり情報)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
1株当たり純資産額
1,847.86円
1株当たり純資産額
1,998.45円
1株当たり当期純利益金額
157.31円
1株当たり当期純利益金額
178.47円
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(注) 1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
項目
前連結会計年度
(自
2024年4月1日
至
2025年3月31日
)
当連結会計年度
(自
2025年4月1日
至
2026年3月31日
)
親会社株主に帰属する当期純利益金額(百万円)
147,557
166,543
普通株主に帰属しない金額(百万円)
―
―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
当期純利益金額(百万円)
147,557
166,543
普通株式の期中平均株式数(千株)
938,025
933,152
(重要な後発事象)
(自己株式の取得)
当社は、2026年4月24日開催の取締役会において、以下のとおり、会社法第165条第3項の規定により読み
替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議しました。
1 自己株式の取得を行う理由
経営環境の変化に対応し、資本政策の柔軟性・機動性を確保するため。
2 取得に係る事項の内容
(1)取得対象株式の種類 当社普通株式
(2)取得し得る株式の総数 1,000万株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 1.07%)
(3)株式の取得価額の総額 500億円(上限)
(4)取得方法 東京証券取引所における市場買付
(5)取得期間 2026年5月1日から2027年4月30日まで
出典: 決算短信PDF(外部リンク)
財務データ推移
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | 総資産 | 純資産 | EPS | 配当 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 7,971億円 | 1,588億円 | 1,476億円 | 19,370億円 | 17,399億円 | 157.3 | 94.4 |
| 2024 | 7,953億円 | 1,419億円 | 1,332億円 | 19,260億円 | 17,192億円 | 140.2 | 84.1 |
| 2023 | 8,520億円 | 1,914億円 | 1,706億円 | 18,735億円 | 16,276億円 | 178.6 | 535.7 |
| 2022 | 7,330億円 | 1,832億円 | 1,553億円 | 17,840億円 | 15,499億円 | 809.5 | 485.7 |
| 2021 | 5,513億円 | 1,125億円 | 940億円 | 16,252億円 | 14,356億円 | 490.1 | 294.1 |
| 2020 | 5,083億円 | 884億円 | 734億円 | 15,125億円 | 13,629億円 | 381.9 | 300.0 |
| 2019 | 6,356億円 | 1,633億円 | 1,542億円 | 16,253億円 | 14,451億円 | 795.3 | 1,003.1 |
| 2018 | 7,266億円 | 2,296億円 | 1,820億円 | 17,282億円 | 14,676億円 | 938.7 | 563.2 |
| 2017 | 5,369億円 | 1,532億円 | 1,277億円 | 15,648億円 | 13,695億円 | 658.6 | 395.2 |
| 2016 | 6,234億円 | 2,156億円 | 1,597億円 | 15,129億円 | 13,349億円 | 816.8 | 490.1 |
| 2015 | 7,298億円 | 2,978億円 | 2,076億円 | 16,116億円 | 13,867億円 | 1,061.0 | 636.6 |
| 2014 | 4,510億円 | — | 1,109億円 | 13,439億円 | 11,999億円 | 566.9 | 170.1 |
| 2013 | 4,984億円 | — | 1,205億円 | 12,191億円 | 10,941億円 | 615.6 | 184.7 |
| 2012 | 5,385億円 | — | 1,388億円 | 11,306億円 | 9,853億円 | 709.2 | 212.8 |
事業の状況(有価証券報告書より)
最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。
事業の内容
事業等のリスク
事業方針・経営環境
経営者による分析
役員の状況
※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。
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