帝人株式会社 3401
データ取得日: 2026-05-24 | 過去14年分の財務データを掲載
AI 業績サマリー
売上1兆55億円(前年比+4.7%)と堅調な増収。営業利益マイナス718億円と営業赤字を計上したが、これは事業構造改革に伴う大型の減損損失が主因。純利益283億円は投資有価証券売却益等の特別利益で最終黒字を確保。ROE6.6%。
自己資本比率40.6%、財務健全性スコア65点。営業CF698億円と潤沢なキャッシュ創出力を維持し、FCF1,224億円は資産売却も寄与。EPS147円に対しPER8.9倍、配当50円で配当性向は約34%。マテリアル事業の構造改革の成否が今後の企業価値を左右し、アラミド繊維の防弾・防護需要とヘルスケアの安定成長が事業の下支えとなる。
English version
※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。
業績推移
業績予想
| 項目 | 予想値 | 直近通期実績(2025年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,500億円 | 10,055億円 | -15.5% |
| 営業利益 | 700億円 | ▲718億円 | -197.5% |
| 純利益 | 450億円 | 283億円 | +58.7% |
| EPS | 233.26円 | 147.15円 | +58.5% |
| 1株配当 (DPS) | 50.00円 | 50.00円 | +0.0% |
| 予想PER* | 5.7倍 | 8.9倍 (実績) | — |
| 予想配当利回り* | 3.79% | 3.82% (実績) | — |
※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。
財務指標(2025年度)
主要指標
収益性
成長性
| 前年比 | 3Y CAGR | 5Y CAGR | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | +4.7% | +2.8% | +3.3% |
| 営業利益 | -1362.3% | — | — |
| 純利益 | — | +7.0% | — |
| EPS | — | +6.9% | — |
安全性
派生指標 参考
* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。
業種比較 業種: 繊維製品 日経225内同業 2社 (参考値)
| 指標 | 自社 | 日経225 同業平均 (2社) |
EDINET 全体平均 (47社) |
同業平均との偏差 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | 6.7% | 5.6% | 3.2% | +1.11pt |
| PER | 8.9倍 | 14.9倍 | — | -5.95 |
| PBR | 0.59倍 | 0.76倍 | — | -0.17 |
| 配当利回り | 3.82% | 2.80% | — | +1.02pt |
| 配当性向 | 34.0% | 35.4% | — | -1.41pt |
| ROA | 2.7% | 2.5% | — | +0.15pt |
| 売上総利益率 | 19.0% | 19.4% | — | -0.35pt |
| 営業利益率 | -7.1% | -1.1% | 4.4% | -6.05pt |
| 純利益率 | 2.8% | 2.9% | — | -0.11pt |
※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 本銘柄は日経225内に同業他社が 2社しかないため、平均値の信頼性は低い参考値です。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。
キャッシュフロー(2025年度)
| 年度 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF | 設備投資 | 現金等残高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 698億円 | 525億円 | ▲1,345億円 | 1,224億円 | 594億円 | 1,075億円 |
| 2024 | 806億円 | ▲566億円 | ▲438億円 | 240億円 | 669億円 | 1,232億円 |
| 2023 | 551億円 | ▲524億円 | 72億円 | 27億円 | 625億円 | 1,403億円 |
| 2022 | 897億円 | ▲1,984億円 | 711億円 | ▲1,087億円 | 2,008億円 | 1,307億円 |
| 2021 | 1,077億円 | ▲796億円 | ▲209億円 | 281億円 | 603億円 | 1,665億円 |
| 2020 | 942億円 | ▲679億円 | ▲81億円 | 263億円 | 686億円 | 1,563億円 |
| 2019 | 809億円 | ▲413億円 | ▲154億円 | 396億円 | 628億円 | 1,404億円 |
| 2018 | 801億円 | ▲513億円 | ▲315億円 | 288億円 | — | 1,162億円 |
| 2017 | 790億円 | ▲1,277億円 | 638億円 | ▲486億円 | — | 1,176億円 |
| 2016 | 806億円 | ▲403億円 | ▲83億円 | 403億円 | — | 1,010億円 |
| 2015 | 760億円 | ▲496億円 | 104億円 | 264億円 | — | 706億円 |
| 2014 | 386億円 | ▲473億円 | ▲79億円 | ▲87億円 | — | 330億円 |
| 2013 | 643億円 | ▲379億円 | ▲126億円 | 264億円 | — | 487億円 |
| 2012 | 537億円 | ▲352億円 | ▲141億円 | 185億円 | — | 333億円 |
※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。
損益計算書(2025年度)
| 項目 | 金額 | 売上比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 10,055億円 | 100.0% |
| 売上原価 | 8,140億円 | 81.0% |
| 売上総利益 | 1,915億円 | 19.0% |
| 販管費 | 2,703億円 | 26.9% |
| 営業利益 | ▲718億円 | -7.1% |
| 経常利益 | 124億円 | 1.2% |
| 純利益 | 283億円 | 2.8% |
※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2025-06-25 16:04。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。
貸借対照表(2025年度)
| 項目 | 金額 | 総資産比 |
|---|---|---|
| 資産 | ||
| 総資産 | 10,613億円 | 100.0% |
| 現金等 | 1,075億円 | 10.1% |
| その他資産 | 9,537億円 | 89.9% |
| 負債・純資産 | ||
| 総負債 | 6,299億円 | 59.4% |
| 有利子負債 | 3,871億円 | 36.5% |
| その他負債 | 2,428億円 | 22.9% |
| 純資産 | 4,314億円 | 40.6% |
| 自己資本 | 4,314億円 | 40.6% |
| うち利益剰余金 | 2,317億円 | 21.8% |
※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。
事業規模・コスト構造(2025年度)
※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。
信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)
※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。
直近の決算短信
| 開示日時 | タイトル | 区分 | 売上高 | 前年比 | 営業利益 | 前年比 | 純利益 | 前年比 | EPS | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 11:30 | 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) | Q4 | 8,732億円 | -13.2% | ▲707億円 | — | ▲880億円 | — | -456.3 |
業績概況・今後の見通し(2026-05-11 発表分) 約18,723字
qualitative
【添付資料】
添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………
2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………
2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………
4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………
4
(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………
5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………
6
3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………
7
(1)連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………………
7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………
9
(3)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………………
11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………
13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………
15
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………
15
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………
15
(非金融資産の減損) ………………………………………………………………………………………………
19
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………
20
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………
21
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
1)全般的状況
2025年度の世界経済は、地政学的リスクの継続や通商・産業政策を巡る不確実性が引き続き高い水準で推移する中、金融政策や需要動向の違いを背景に、地域間で景況感にばらつきが見られる状況が続きました。米国では、雇用環境の底堅さを背景に個人消費が堅調に推移した一方、欧州では高金利環境の長期化や外需の弱含みを受け、製造業を中心に回復の動きは限定的なものにとどまりました。また、中国においては、内需回復の遅れが引き続き景気の重しとなりました。こうした環境のもと、為替動向やエネルギー・原材料価格の変動、各国の政策動向が企業活動に影響を及ぼす状況が続いており、マクロ環境は依然として不透明感を残しています。
帝人グループの当期の経営成績は、売上収益が前期比で13.2%減の8,732億円となり、事業利益(注)は同6.6%減の258億円となりました。また、アラミド事業やヘルスケア事業での減損損失の計上等により営業損失は707億円(前期は718億円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失は880億円(前期は283億円の当期利益)となりました。セグメント毎の事業利益は、マテリアル事業領域では、競争激化やアラミド事業での大型定修の影響により減益となりました。繊維・製品事業では、概ね販売量は堅調に推移したものの、若干の減益となりました。ヘルスケア事業では、在宅医療機器のレンタル台数の増加およびライセンス対価収入等により増益となりました。
その結果、収益性を示すROEは△22.1%、ROICは2.6%となり、キャッシュ創出力を示すEBITDAは861億円となりました。
(注)事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。
当期におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりです。
2)セグメント別概況
①マテリアル事業領域:複合成形材料事業の収益性の改善およびアラミド事業における減損処理に伴う償却費減少等が収益に寄与しました。一方、アラミド事業での大型定修影響や炭素繊維での販売量減少に伴う操業度悪化の他、競争環境の激化による販売価格の低下等の影響を受けました。こうした状況を踏まえ、アラミド事業および炭素繊維事業では抜本的な収益改善に向けコスト構造改革を進めています。
売上収益は3,386億円と前期比1,207億円の減収(26.3%減)、事業利益は1億円と前期比59億円の減益(98.0%減)となりました。EBITDAは前期比118億円減の207億円となり、ROICは0%となりました。
アラミド事業では、主力のパラアラミド繊維「トワロン」において、欧州の自動車市場の回復遅れや、防弾防護用途における顧客のプロジェクト遅延等が影響しました。産業用途での拡販により販売量は増加しましたが、価格競争が厳しさを増している光ファイバー向け用途の比率が高まり、販売構成が悪化しました。加えて、第1四半期の大型定修等による操業度低下もあり、第2四半期末に計上した減損による償却費減少影響が下期に発現したものの、前期比では増収・減益となりました。アラミド事業は、現在実行中の抜本的なコスト構造改革により、早期に基礎収益力を回復させることを目指しています。
樹脂事業では、主力のポリカーボネート樹脂において、中国景気の低迷や競争環境の激化が継続しましたが、販売量は堅調に推移しました。原料価格の低下に伴い、販売価格が低下しましたが、スプレッドは概ね横ばいとなりました。結果、前期比では減収となったものの、コスト改善を背景に増益となりました。
炭素繊維事業では、航空機向け用途におけるサプライチェーン上の制約の継続、産業用途では、欧州経済の低迷や競争環境の激化により、販売量が減少し、操業度が低下しました。また、汎用品を中心とした販売価格の低下が継続し、前期比減収・減益となりました。炭素繊維事業においても、収益力の改善に向け、米国工場の一時休止を含む抜本的なコスト構造改革を実行しています。
複合成形材料事業では、北米事業における収益性の改善および前年度の減損に伴う償却費減少等が収益に寄与しました(北米事業は、2025年7月1日に株式譲渡完了)。欧州では、自動車市場の減速を受け、一部車種での需要減により販売量が減少しました。結果、前期比減収・増益となりました。
②繊維・製品事業:衣料繊維分野、産業資材分野ともに堅調な販売を維持しましたが、前期比では若干の減収・減益となりました。
売上収益は3,501億円と前期比19億円の減収(0.5%減)、事業利益は171億円と前期比7億円の減益(4.2%減)となりました。EBITDAは前期比6億円減の249億円となり、ROICは8%となりました。
衣料繊維分野では、北米向けテキスタイルや国内向け衣料品の販売が好調に推移するとともに、中国における素材・製品の販売も業績に大きく貢献しました。産業資材分野では、自動車関連用途で需要回復遅れの影響がありましたが、各種フィルター向けのポリエステル短繊維やテレビ通販での生活雑貨の販売が好調を維持しました。
また、持続的な成長と企業価値の最大化を目的として、帝人フロンティア(株)と旭化成アドバンス(株)との経営統合の準備を進めています。
③ヘルスケア事業:在宅医療機器分野では、レンタル台数が堅調に推移しました。一方で、医薬品分野では、ライセンス対価収入が収益貢献したものの、後発医薬品の浸透、薬価改定等の影響を受けました。
売上収益は1,386億円と前期比16億円の増収(1.2%増)、事業利益は134億円と前期比77億円の増益(136.0%増)となりました。EBITDAは前期比45億円増の392億円となり、ROICは7%となりました。
在宅医療機器分野では、在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)市場において、検査数の増加に伴い新規処方件数の拡大が継続し、レンタル台数は堅調に増加しました。また、在宅酸素療法(HOT)市場もレンタル台数は堅調に推移し、2023年上市の携帯型酸素濃縮装置のレンタル台数が増加しました。
医薬品分野では、複数のライセンス対価収入が収益に貢献しました。一方、後発品の浸透加速および長期収載品を中心とした2025年4月の薬価改定が影響しました。また、2025年11月には、副甲状腺機能低下症治療剤「ヨビパス」を上市しました。
また、糖尿病治療剤の販売権減損処理に伴う償却費減、および事業構造転換の推進に伴う固定費削減効果が発現しました。
④その他(電池部材・メンブレン分野、再生医療・埋込医療機器分野等)
売上収益は460億円と前期比113億円の減収(19.7%減)、事業利益は46億円と前期比25億円の減益(35.6%減)となりました。
電池部材・メンブレン分野は、堅調な販売により安定的に収益を確保しました。
再生医療分野はCDMO事業の立上げが順調に進展しました。埋込医療機器分野では、帝人メディカルテクノロジー(株)が営む吸収性骨接合材等の事業が着実に伸長しました。また、人工関節等の事業を営んでいた帝人ナカシマメディカル(株)は株式売却により連結対象から外れました。
(2)当期の財政状態の概況
当期末の資産合計は、前期末に比べ1,412億円減少し、9,201億円となりました。帝人ナカシマメディカル株式会社(以下、帝人ナカシマメディカル)及びTeijin Automotive Technologies NA Holdings Corp.(以下、TAT)株式の譲渡により売却目的で保有する資産が減少したほか、償却ならびに多額の減損により有形固定資産や無形資産が減少しました。
負債合計は、前期末に比べて712億円減少し、5,515億円となりました。帝人ナカシマメディカル及びTAT株式の譲渡により売却目的で保有する資産に直接関連する負債が減少したほか、借入金の返済により減少しました。
資本合計(非支配持分を含む)は、多額の減損損失の計上等により、前期末に比べて699億円減少し、3,686億円となりました。
これらの結果、D/Eレシオは0.92倍、親会社所有者帰属持分比率は39.6%となりました。(前期末 D/Eレシオ0.9倍、親会社所有者帰属持分比率40.6%)
なお、当期末のBS換算レートは、160円/米ドル、183円/ユーロ、1.15米ドル/ユーロ(前期末150円/米ドル、162円/ユーロ、1.08米ドル/ユーロ)となっています。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期の営業活動によるキャッシュ・フローは、減損損失や減価償却費等の非資金性費用を除いた利益等により、合計で987億円の収入(前期は698億円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資の実施等により、390億円の支出(前期は525億円の収入)となりました。
この結果、営業活動に投資活動を加えたフリー・キャッシュ・フローは597億円の収入(前期は1,224億円の収入)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加があった一方、長期借入金の返済や配当の支払により、733億円の支出(前期は1,345億円の支出)となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物に係る換算差額等も加え、当期における最終的な現金及び現金同等物の減少額は31億円となりました。
(4)今後の見通し
帝人グループは、「帝人グループ 中期経営計画2026–2028」において、顧客起点型ビジネスを軸とした成長と構造改革を通じ、収益基盤の強化および成長軌道への回帰に取り組んでまいります。
2026年度は、これまで進めてきた構造改革の効果を着実に発現させることで安定的で質の高い収益基盤を確立するとともに、アパレル&インダストリーズおよびヘルスケア&ライフソリューションズを中心とする顧客起点型ビジネスにおける成長戦略を推進してまいります。また、資本コストを意識したROIC経営の徹底を通じて、収益性と資本効率の両立を図り、企業価値の持続的な向上を目指してまいります。
加えて、目標達成に向けた実行力を一層高めるため、技術戦略、DX/AX戦略、人的資本等の経営基盤の強化にも引き続き取り組んでまいります。また、成長に向けた投資と株主還元をバランスよく両立させつつ、財務健全性の維持を図ってまいります。
2026年度の通期の連結業績見通しは、売上収益は8,500億円、事業利益は300億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は450億円を見込んでおります。また、ROEは12%、ROICは3%を予想しております。
なお、当該業績予想の前提となる通期平均の為替レートは、1米ドル=150円、1ユーロ=176円としております。
(単位:億円)
売上収益
事業利益
親会社の所有者に
帰属する当期利益
2027年3月期(A)
8,500
300
450
2026年3月期(B)
8,732
258
△880
増減額(A-B)
△232
+42
+1,330
増減率
△2.7%
+16.4%
-
(注)事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。
(参考)セグメント別業績見通し
(単位:億円)
2026年3月期
2027年3月期(見通し)
売上収益
事業利益
売上収益
事業利益
アパレル&インダストリーズ
3,501
171
4,000
190
ヘルスケア&
ライフソリューションズ
1,386
134
1,100
100
エレクトロニクス&エナジー
1,499
189
1,500
150
スペシャリティマテリアルズ
2,128
△90
1,700
30
その他
219
△35
200
△50
消去又は全社
-
△111
-
△120
合 計
8,732
258
8,500
300
(注)新セグメントベースの2026年3月期実績は、監査前かつ算定途中のため、暫定値を記載しています。
(参考)主要経営指標
2026年3月期
2027年3月期
(見通し)
ROE
△22.1%
12%
ROIC
2.6%
3%
事業利益(億円)
258
300
(注)ROE:親会社の所有者に帰属する当期利益/期首・期末平均親会社の所有者に帰属する持分
ROIC:税引後事業利益/期首・期末平均投下資本
※投下資本・・・資本+有利子負債
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は、グローバルな事業展開を加速する中、財務情報の国際的な比較可能性を高め、ステークホルダーの皆様の利便性向上に貢献するとともに、グループ内での会計基準統一によりグローバル経営基盤を確立することを目的に、2025年3月期第1四半期より国際財務報告基準(IFRS)を任意適用しています。
記載されている商品やサービスの名称等は、帝人グループまたは該当する各社の商標もしくは登録商標です。
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
2025年3月31日
当連結会計年度
2026年3月31日
資産
流動資産
現金及び現金同等物
107,538
104,474
営業債権及びその他の債権
166,741
167,365
棚卸資産
227,032
208,820
その他の金融資産
8,499
12,179
その他の流動資産
22,685
20,155
小計
532,496
512,993
売却目的で保有する資産
55,388
15,089
流動資産合計
587,883
528,082
非流動資産
有形固定資産
250,945
218,141
使用権資産
23,333
19,147
のれん
8,334
7,897
無形資産
85,511
50,967
投資不動産
11,888
10,383
持分法で会計処理されている投資
45,602
37,996
その他の金融資産
26,481
29,108
退職給付に係る資産
728
905
繰延税金資産
16,977
13,373
その他の非流動資産
3,589
4,116
非流動資産合計
473,389
392,033
資産合計
1,061,272
920,115
(単位:百万円)
前連結会計年度
2025年3月31日
当連結会計年度
2026年3月31日
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務及びその他の債務
105,296
103,592
社債及び借入金
124,985
129,411
リース負債
7,954
7,583
その他の金融負債
5,473
10,613
未払法人所得税
3,693
3,730
引当金
1,798
1,475
その他の流動負債
38,147
43,061
小計
287,347
299,465
売却目的で保有する資産に直接関連する負債
31,616
2,452
流動負債合計
318,962
301,917
非流動負債
社債及び借入金
237,494
182,064
リース負債
16,694
17,354
その他の金融負債
4,729
5,472
退職給付に係る負債
32,375
34,272
引当金
992
1,007
繰延税金負債
3,268
3,337
その他の非流動負債
8,215
6,061
非流動負債合計
303,768
249,566
負債合計
622,731
551,483
資本
資本金
71,833
71,833
資本剰余金
105,708
105,701
利益剰余金
231,726
138,509
自己株式
△11,411
△10,974
その他の資本の構成要素
34,655
58,634
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益
△1,134
758
親会社の所有者に帰属する持分合計
431,378
364,461
非支配持分
7,164
4,171
資本合計
438,541
368,631
負債及び資本合計
1,061,272
920,115
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
継続事業
売上収益
1,005,471
873,190
売上原価
△814,020
△711,226
売上総利益
191,452
161,964
販売費及び一般管理費
△270,330
△231,322
その他の収益
12,595
18,102
その他の費用
△5,545
△19,457
営業損失(△)
△71,828
△70,714
金融収益
4,115
4,161
金融費用
△11,378
△9,468
持分法による投資利益
1,052
1,960
税引前損失(△)
△78,038
△74,060
法人所得税費用
2,291
△13,859
継続事業からの当期損失(△)
△75,747
△87,920
非継続事業
非継続事業からの当期利益
106,058
-
当期利益(△は損失)
30,310
△87,920
当期利益(△は損失)の帰属
親会社の所有者
28,347
△88,003
非支配持分
1,963
84
当期利益(△は損失)
30,310
△87,920
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(△は損失)(円)
継続事業
△394.39
△456.33
非継続事業
541.54
-
合計
147.15
△456.33
希薄化後1株当たり当期利益(△は損失)(円)
継続事業
△394.39
△456.33
非継続事業
541.54
-
合計
147.15
△456.33
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
当期利益(△は損失)
30,310
△87,920
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
638
3,363
確定給付制度の再測定
743
2,468
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
△20
△14
純損益に振り替えられることのない項目合計
1,362
5,816
純損益に振り替えられる可能性のある項目
キャッシュ・フロー・ヘッジ
628
△2,435
在外営業活動体の換算差額
△3,732
27,243
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
487
163
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計
△2,617
24,970
税引後その他の包括利益合計
△1,256
30,787
当期包括利益
29,055
△57,133
当期包括利益の帰属
親会社の所有者
27,099
△57,225
非支配持分
1,956
91
当期包括利益
29,055
△57,133
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
新株予約権
その他の包括
利益を通じて
公正価値で
測定する
金融資産
確定給付制度
の再測定
2024年4月1日 残高
71,833
103,133
204,174
△
11,772
474
14,541
-
当期利益(△は損失)
-
-
28,347
-
-
-
-
その他の包括利益
-
-
-
-
-
634
743
当期包括利益合計
-
-
28,347
-
-
634
743
自己株式の取得
-
-
-
△
6
-
-
-
自己株式の処分
-
△
39
-
155
△
312
-
-
自己株式処分差損の振替
-
117
△
117
-
-
-
-
株式報酬費用
-
150
-
213
-
-
-
配当金
-
-
△
7,705
-
-
-
-
非支配株主との取引に係る親会社の所有者に帰属する持分の変動
-
2,347
-
-
-
-
-
非金融資産等への振替
-
-
-
-
-
-
-
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替
-
-
-
-
-
-
-
連結範囲の変動
-
-
△
408
-
-
408
-
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替
-
-
7,434
-
-
△
6,692
△
743
その他(純額)
-
△
0
0
0
-
△
0
-
所有者との取引額等合計
-
2,575
△
795
361
△
312
△
6,284
△
743
2025年3月31日 残高
71,833
105,708
231,726
△
11,411
162
8,891
-
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
売却目的で
保有する資産
に関連する
その他の
包括利益
親会社の
所有者に帰属
する持分合計
キャッシュ・
フロー・
ヘッジ
在外営業
活動体の
換算差額
その他の
資本の構成
要素合計
2024年4月1日 残高
332
26,792
42,139
-
409,507
27,252
436,759
当期利益(△は損失)
-
-
-
-
28,347
1,963
30,310
その他の包括利益
628
△
3,254
△
1,248
-
△
1,248
△
7
△
1,256
当期包括利益合計
628
△
3,254
△
1,248
-
27,099
1,956
29,055
自己株式の取得
-
-
-
-
△
6
-
△
6
自己株式の処分
-
-
△
312
-
△
197
-
△
197
自己株式処分差損の振替
-
-
-
-
-
-
-
株式報酬費用
-
-
-
-
363
-
363
配当金
-
-
-
-
△
7,705
△
515
△
8,220
非支配株主との取引に係る親会社の所有者に帰属する持分の変動
-
-
-
-
2,347
△
2,341
6
非金融資産等への振替
△
30
-
△
30
-
△
30
-
△
30
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替
-
1,134
1,134
△
1,134
-
-
-
連結範囲の変動
-
-
408
-
-
△
19,190
△
19,190
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替
-
-
△
7,434
-
-
-
-
その他(純額)
-
-
△
0
-
0
2
2
所有者との取引額等合計
△
30
1,134
△
6,236
△
1,134
△
5,228
△
22,044
△
27,272
2025年3月31日 残高
930
24,672
34,655
△
1,134
431,378
7,164
438,541
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
新株予約権
その他の包括
利益を通じて
公正価値で
測定する
金融資産
確定給付制度
の再測定
2025年4月1日 残高
71,833
105,708
231,726
△
11,411
162
8,891
-
当期利益(△は損失)
-
-
△
88,003
-
-
-
-
その他の包括利益
-
-
-
-
-
3,349
2,468
当期包括利益合計
-
-
△
88,003
-
-
3,349
2,468
自己株式の取得
-
-
-
△
5
-
-
-
自己株式の処分
-
△
25
-
82
△
57
-
-
自己株式処分差損の振替
-
193
△
193
-
-
-
-
株式報酬費用
-
△
175
-
360
-
-
-
配当金
-
-
△
9,640
-
-
-
-
非支配株主との取引に係る親会社の所有者に帰属する持分の変動
-
-
-
-
-
-
-
非金融資産等への振替
-
-
-
-
-
-
-
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替
-
-
-
-
-
△
161
-
連結範囲の変動
-
-
-
-
-
-
-
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替
-
-
4,620
-
-
△
2,152
△
2,468
その他(純額)
-
△
0
-
-
-
-
-
所有者との取引額等合計
-
△
7
△
5,214
437
△
57
△
2,314
△
2,468
2026年3月31日 残高
71,833
105,701
138,509
△
10,974
105
9,926
-
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
売却目的で
保有する資産
に関連する
その他の
包括利益
親会社の
所有者に帰属
する持分合計
キャッシュ・
フロー・
ヘッジ
在外営業
活動体の
換算差額
その他の
資本の構成
要素合計
2025年4月1日 残高
930
24,672
34,655
△
1,134
431,378
7,164
438,541
当期利益(△は損失)
-
-
-
-
△
88,003
84
△
87,920
その他の包括利益
△
2,435
27,398
30,779
-
30,779
8
30,787
当期包括利益合計
△
2,435
27,398
30,779
-
△
57,225
91
△
57,133
自己株式の取得
-
-
-
-
△
5
-
△
5
自己株式の処分
-
-
△
57
-
0
-
0
自己株式処分差損の振替
-
-
-
-
-
-
-
株式報酬費用
-
-
-
-
184
-
184
配当金
-
-
-
-
△
9,640
△
40
△
9,681
非支配株主との取引に係る親会社の所有者に帰属する持分の変動
-
-
-
-
-
-
-
非金融資産等への振替
△
232
-
△
232
-
△
232
-
△
232
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替
-
△
596
△
758
758
-
-
-
連結範囲の変動
-
△
1,134
△
1,134
1,134
-
△
3,044
△
3,044
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替
-
-
△
4,620
-
-
-
-
その他(純額)
-
-
-
-
-
0
0
所有者との取引額等合計
△
232
△
1,730
△
6,800
1,891
△
9,692
△
3,084
△
12,777
2026年3月31日 残高
△
1,736
50,339
58,634
758
364,461
4,171
368,631
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前損失(△)
△78,038
△74,060
非継続事業からの税引前利益
106,601
-
減価償却費及び償却費
71,026
60,315
減損損失
95,215
88,940
持分法による投資損益(△は益)
△1,011
△1,960
退職給付に係る資産及び負債の増減額
△1,012
4,098
受取利息及び受取配当金
△3,555
△3,989
支払利息
10,427
6,826
固定資産除売却損益(△は益)
△8,137
△1,965
関係会社株式売却損益(△は益)
△102,059
3,027
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加)
19,998
8,272
棚卸資産の増減額(△は増加)
△10,107
23,879
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少)
△12,504
△7,446
その他
3,907
△2,186
小計
90,751
103,750
利息及び配当金の受取額
10,608
10,099
保険金の受取額
517
-
利息の支払額
△10,285
△7,304
法人所得税の支払額
△21,748
△7,891
営業活動によるキャッシュ・フロー
69,843
98,654
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出
△57,397
△53,514
有形固定資産の売却による収入
12,155
5,847
無形資産の取得による支出
△4,029
△6,434
投資の取得による支出
△3,731
△952
投資の売却による収入
12,058
14,204
投資の売却に係る前受金の受領額
-
4,687
短期貸付金の純増減額(△は増加)
△1,433
△1,666
連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出
-
△1,277
連結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入
96,071
1,130
その他
△1,178
△981
投資活動によるキャッシュ・フロー
52,517
△38,956
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
△56,391
8,568
長期借入れによる収入
5,984
-
長期借入金の返済による支出
△48,543
△65,915
社債の償還による支出
△20,090
-
リース負債の返済による支出
△7,030
△6,219
自己株式の取得による支出
△6
△5
親会社の所有者への配当金の支払額
△7,705
△9,640
非支配持分への配当金の支払額
△678
△40
財務活動によるキャッシュ・フロー
△134,459
△73,251
現金及び現金同等物に係る換算差額
△1,776
8,707
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△13,875
△4,847
現金及び現金同等物の期首残高
123,212
107,538
売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△1,798
1,782
現金及び現金同等物の期末残高
107,538
104,474
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
(1) 報告セグメントの概要
帝人グループの報告セグメントは、帝人グループの構成単位の内、分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
帝人グループは、製品の種類、性質、サービス別に事業領域を定め、各事業領域では取り扱う製品、サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しています。
したがって、帝人グループは事業領域を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「マテリアル」、「繊維・製品」、「ヘルスケア」の3つを報告セグメントとしています。
「マテリアル」はアラミド繊維、ポリカーボネート樹脂、炭素繊維、複合成形材料等の製造・販売等を行っており、「繊維・製品」はポリエステル繊維、繊維製品等の製造・販売等を行っています。また、「ヘルスケア」は医薬品・医療機器等の製造・販売及び在宅医療サービス等を行っています。
(2) セグメント収益及び業績
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注)1
合計
調整額
(注)2,3
連結
マテリアル
繊維・製品
ヘルスケア
計
売上収益
外部収益
459,317
351,923
136,973
948,213
57,259
1,005,471
-
1,005,471
セグメント間収益
10,735
2,264
4
13,003
4,695
17,698
△
17,698
-
合計
470,052
354,187
136,977
961,216
61,954
1,023,169
△
17,698
1,005,471
事業利益(注)4
6,026
17,842
5,690
29,558
7,082
36,640
△
9,046
27,594
セグメント資産
467,531
223,458
198,029
889,018
130,581
1,019,599
41,673
1,061,272
その他の項目
減価償却費及び償却費
26,506
7,635
29,006
63,147
4,738
67,885
2,751
70,636
減損損失
64,017
348
28,804
93,170
1,642
94,812
403
95,215
持分法で会計処理されている投資
563
6,627
13,653
20,843
24,758
45,602
-
45,602
資本的支出
23,686
7,219
17,626
48,531
8,671
57,202
2,196
59,398
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、電池部材・メンブレン分野、再生医療・埋込医療機器分野等を含んでいます。
2.事業利益の調整額△9,046百万円には、セグメント間取引消去81百万円、全社費用△9,127百万円が含まれています。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない本社管理部門に係る費用です。
3.セグメント資産の調整額41,673百万円には、セグメント間の債権の相殺消去等△49,858百万円、全社資産91,531百万円が含まれています。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない親会社での余剰運用資金(現金及び預金ほか)、長期投資資産(投資有価証券ほか)等です。
4.事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注)1
合計
調整額
(注)2,3
連結
マテリアル
繊維・製品
ヘルスケア
計
売上収益
外部収益
338,579
350,068
138,558
827,205
45,986
873,190
-
873,190
セグメント間収益
10,608
2,483
-
13,091
3,790
16,881
△
16,881
-
合計
349,186
352,551
138,558
840,295
49,776
890,071
△
16,881
873,190
事業利益(注)4
118
17,095
13,427
30,639
4,559
35,198
△
9,417
25,781
セグメント資産
374,757
230,997
158,786
764,540
129,530
894,070
26,045
920,115
その他の項目
減価償却費及び償却費
20,570
7,771
25,724
54,065
3,893
57,958
2,357
60,315
減損損失
62,295
249
25,295
87,840
-
87,840
1,100
88,940
持分法で会計処理されている投資
604
6,685
12,989
20,278
17,718
37,996
-
37,996
資本的支出
23,178
6,985
19,108
49,271
7,846
57,118
2,488
59,605
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、電池部材・メンブレン分野、再生医療・埋込医療機器分野等を含んでいます。
2.事業利益の調整額△9,417百万円には、セグメント間取引消去67百万円、全社費用△9,484百万円が含まれています。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない本社管理部門に係る費用です。
3.セグメント資産の調整額26,045百万円には、セグメント間の債権の相殺消去等△52,612百万円、全社資産78,656百万円が含まれています。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない親会社での余剰運用資金(現金及び預金ほか)、長期投資資産(投資有価証券ほか)等です。
4.事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。
事業利益から税引前利益への調整は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
事業利益
27,594
25,781
固定資産売却益
10,622
3,876
固定資産除売却損
△2,508
△1,910
減損損失
△95,215
△88,940
特別退職金(注)1
△4,665
△4,008
関係会社株式売却損益(△は損失)
-
△3,027
持分法による投資損益(△は利益)(注)2
△4,729
△2,704
その他
△2,926
219
営業損失(△)
△71,828
△70,714
金融収益
4,115
4,161
金融費用
△11,378
△9,468
持分法による投資利益(△は損失)
1,052
1,960
税引前損失(△)
△78,038
△74,060
(注)1.前連結会計年度における特別退職金は、主に早期退職優遇制度に係るものです。
当連結会計年度における特別退職金は、主に事業構造改革に伴うものです。
2.事業利益は、営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な損益(持分法による投資損益のうち金融損益や減損損失等の非経常的な損益を含む)を除いて算出しています。
(3) 製品及びサービスに関する情報
製品及びサービスごとの外部顧客に対する売上収益は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
高機能材料(注)
270,930
268,527
複合成形材料
188,387
70,051
繊維・製品
351,923
350,068
ヘルスケア
136,973
138,558
その他
57,259
45,986
合計
1,005,471
873,190
(注) 製品及びサービスの区分としての「高機能材料」は、報告セグメントであるマテリアル事業領域内における、アラミド繊維、ポリカーボネート樹脂、炭素繊維等の高機能素材の製品群です。
(4) 地域別に関する情報
売上収益及び非流動資産の地域別内訳は、以下のとおりです。
① 外部顧客への売上収益(注)1
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
日本
409,141
395,472
中国
174,754
170,772
アメリカ
182,659
92,074
アジア
89,185
95,409
米州(注)2
37,542
8,482
欧州他(注)3
112,190
110,982
合計
1,005,471
873,190
(注)1.地域別の収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。
2.「米州」は、アメリカを除く北米・中南米諸国です。
3.「欧州他」は、中東・アフリカ・オセアニアを含んでいます。
② 非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く。)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
日本
215,679
181,290
アメリカ
13,496
7,634
オランダ
78,453
37,668
中国
21,290
24,207
アジア
28,579
29,944
欧州
26,041
29,842
米州(注)
61
66
合計
383,600
310,651
(注)「米州」は、アメリカを除く北米・中南米諸国です。
(5) 主要な顧客に関する情報
連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める特定顧客への売上収益がないため、記載を省略しています。
(非金融資産の減損)
当連結会計年度において減損損失88,940百万円を認識しています。主な内容は以下のとおりです。
(1) トワロン事業に係る固定資産
マテリアルセグメントに含まれるトワロン事業の固定資産について、減損損失(50,354百万円)を認識しました。当該損失は「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」にそれぞれ42,289百万円、8,065百万円計上しています。トワロン事業においては、主力用途での競争激化や為替変動(ユーロ高)も影響し、計画の達成が困難となる見通しとなりました。このため、減損の兆候があると認められ、減損テストを実施した結果、同事業に係る固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ったことから、減損損失を認識しています。
(2) 炭素繊維事業に係る固定資産
マテリアルセグメントに含まれる炭素繊維事業の固定資産について、減損損失(8,156百万円)を認識しました。当該損失は「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」にそれぞれ7,883百万円、273百万円計上しています。炭素繊維事業については、競争環境の激化に伴う汎用用途を中心とした需給バランスの軟化および市場価格の低下が継続しており、事業環境の変化による影響を受けにくい事業構造への転換が必要となっておりました。今回、抜本的なコスト構造改革を進める中で、収益の安定化を図るためにグローバルでの生産体制の見直しを行い、米国の炭素繊維製造拠点の一時休止を決定しました。こうした状況下において、日本及び米国での炭素繊維事業に減損の兆候があると認められ、減損テストを実施した結果、固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ったことから、減損損失を認識しています。
(3) 2型糖尿病治療剤の販売権ならびに医薬品ビジネスに係る固定資産
2026年5月に公表した「帝人グループ 中期経営計画2026-2028」に記載の通り、当社は構造改革の一環として、ヘルスケアセグメントにおける希少疾患・難病領域への絞り込みを行う方針に従い、2型糖尿病治療剤の日本における販売権及び医薬品ビジネスに係る固定資産について当連結会計年度に減損テストを実施しました。
これらの減損テストの結果、減損損失(25,400百万円)を認識しました。当該損失については「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」にそれぞれ2,806百万円、22,594百万円計上しています。
(1株当たり情報)
(1)基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益
(単位:円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
基本的1株当たり当期利益(△は損失)(円)
147.15
△456.33
継続事業
△394.39
△456.33
非継続事業
541.54
-
希薄化後1株当たり当期利益(△は損失)(円)
147.15
△456.33
継続事業
△394.39
△456.33
非継続事業
541.54
-
(2)基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
親会社の普通株主に帰属する当期利益(△は損失)
28,347
△88,003
継続事業
△75,978
△88,003
非継続事業
104,325
-
希薄化後の普通株主に帰属する当期利益(△は損失)
28,347
△88,003
継続事業
△75,978
△88,003
非継続事業
104,325
-
(単位:千株)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
普通株式の期中平均株式数
192,645
192,850
新株予約権による普通株式増加数
-
-
希薄化後普通株式の期中平均株式数
192,645
192,850
(注)1.前連結会計年度において、希薄化性潜在的普通株式が153千株ありますが、逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり当期損失の計算から除外されています。
2.当連結会計年度において、希薄化性潜在的普通株式が86千株ありますが、逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり当期損失の計算から除外されています。
(重要な後発事象)
(1) 報告セグメントの変更
当社は、2026年4月1日付で、組織再編を実施いたしました。
本組織再編により、顧客起点型ビジネスの進展段階に応じた組織運営を行い、顧客起点型ビジネスの深化を図るとともに、素材型ビジネスに関しては素材から顧客・用途起点の組織へと変革を進めてまいります。
これに伴い、当社の報告セグメントは、従来の「マテリアル」「繊維・製品」「ヘルスケア」から、翌連結会計年度より「アパレル&インダストリーズ」「ヘルスケア&ライフソリューションズ」「エレクトロニクス&エナジー」「スペシャリティマテリアルズ」の4区分へ変更することといたしました。
なお、変更後のセグメントによった場合の当連結会計年度の報告セグメントにかかる各項目の金額に関する情報は現在算定中です。
変更後の各セグメントの主要な事業内容は、以下のとおりです。
セグメント
事業内容
アパレル&インダストリーズ
繊維製品等の製造・販売、ポリエステル繊維及び織物の製造・販売等
ヘルスケア&ライフソリューションズ
医薬品及び医療機器の製造・販売、在宅医療サービス、その他ヘルスケア関連製品の製造・販売
エレクトロニクス&エナジー
樹脂の製造・販売、電池部材及びメンブレンの製造・販売
スペシャリティマテリアルズ
アラミド繊維、炭素繊維、複合成形材料の製造・販売
(2) 持分法で会計処理されていた投資の譲渡の完了
当社は、2025年8月29日に共同出資者であるDuPont de Nemours, Inc.(以下、DuPont)との間で締結した株式譲渡契約に基づき、2026年4月1日付で、当社とDuPontの共同支配企業であるデュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社およびDuPont Teijin Advanced Papers (Asia) Limitedに係る株式の全てをDuPontに譲渡しました。この結果、2027年3月期第1四半期において、「その他の収益」の関係会社株式売却益として約455億円を計上する予定です。
出典: 決算短信PDF(外部リンク)
財務データ推移
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | 総資産 | 純資産 | EPS | 配当 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 10,055億円 | ▲718億円 | 283億円 | 10,613億円 | 4,314億円 | 147.2 | 50.0 |
| 2024 | 9,605億円 | ▲49億円 | ▲117億円 | 12,266億円 | 4,095億円 | -60.9 | 30.0 |
| 2023 | 10,188億円 | 129億円 | ▲177億円 | 12,282億円 | 3,909億円 | -92.0 | 40.0 |
| 2022 | 9,261億円 | 442億円 | 232億円 | 12,076億円 | 4,648億円 | 120.6 | 55.0 |
| 2021 | 8,365億円 | 549億円 | ▲67億円 | 10,411億円 | 4,304億円 | -34.7 | 50.0 |
| 2020 | 8,537億円 | 562億円 | 253億円 | 10,042億円 | 4,114億円 | 131.6 | 60.0 |
| 2019 | 8,886億円 | 600億円 | 451億円 | 10,207億円 | 4,272億円 | 232.4 | 70.0 |
| 2018 | 8,350億円 | 698億円 | 456億円 | 9,820億円 | 4,082億円 | 231.3 | 60.0 |
| 2017 | 7,413億円 | 565億円 | 501億円 | 9,641億円 | 3,518億円 | 254.9 | 35.0 |
| 2016 | 7,907億円 | 671億円 | 311億円 | 8,234億円 | 3,144億円 | 31.6 | 7.0 |
| 2015 | 7,862億円 | 391億円 | ▲81億円 | 8,237億円 | 3,036億円 | -8.2 | 4.0 |
| 2014 | 7,844億円 | — | 84億円 | 7,684億円 | 3,001億円 | 8.5 | 4.0 |
| 2013 | 7,457億円 | — | ▲291億円 | 7,624億円 | 2,921億円 | -29.6 | 4.0 |
| 2012 | 8,544億円 | — | 120億円 | 7,621億円 | 3,122億円 | 12.2 | 6.0 |
事業の状況(有価証券報告書より)
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